静脈内鎮静法
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静脈内鎮静法
「歯医者に行くだけで体が震えてしまう」「器具が口の奥に入るとえずいてしまう」「怖くて何年も歯科医院に行けていない」。院長は大学病院の歯科麻酔科で、歯科治療に強い不安を感じる方や、嘔吐反射で治療が難しい方の診療に携わってきました。そうした経験を生かし、当院でも「怖くてなかなか歯医者に行けない」という方が治療を受けるための選択肢として、静脈内鎮静法を取り入れています。
静脈内鎮静法は、点滴から薬を投与し、うたた寝をしているようなリラックスした状態で治療を受けていただく方法です。歯科治療への不安や緊張をやわらげながら処置を進めることができ、抜歯だけでなく、クリーニングを含むさまざまな歯科処置に取り入れることができます。
実施にあたっては、体調や服用しているお薬などを事前に確認します。また、当日は食事に関する注意事項や車の運転を控えていただくなど、いくつかお願いすることがありますので、あらかじめご説明したうえで進めていきます。
歯科医院が怖いことや、治療に強い不安があることも、遠慮なくお話しください。これまで怖さを理由に受診をためらってきた方にとって、静脈内鎮静法が治療を受けるための一つの選択肢になればと考えています。
治療の流れ
歯科への怖さや嘔吐反射など現在のお悩みの確認
歯科医院に対してどのような不安があるのかを伺います。歯科医院へ行くだけで体が震える、治療を受けようとすると怖くなる、器具が奥に入るとえずいてしまうなど、これまで受診をためらってきた理由も診療を考えるための大切な情報です。無理に隠さずお伝えください。
体調や妊娠の有無、薬のアレルギーなどの事前確認
静脈内鎮静法は、すべての方へ同じ条件で行う方法ではありません。妊娠中の方や薬のアレルギーがある方には制限があります。そのため、実施前に体調や服用している薬などを確認します。処置を進めるためだけでなく、使用できるかどうかを判断するための確認を行います。
食事の制限や当日の運転についての事前説明
実施前には食事について制限があります。また、静脈内鎮静法を受けた当日は車を運転できません。来院方法や帰宅方法にも関わるため、処置当日になって初めてお伝えするのではなく、事前に必要な内容をご案内します。説明を確認したうえで当日の予定を立てていただきます。
点滴から薬を投与してうたた寝に近い状態での処置
点滴を取り、そこから薬を投与します。多くの方はうたた寝をしているような状態になり、そのまま眠る方もいます。クリーニングを含め、さまざまな歯科処置で用いることができます。
処置終了後の状態確認と当日の過ごし方の案内
処置が終わったあとは状態を確認します。使用する薬には健忘作用があり、処置中の出来事が記憶に残りにくいという特徴があります。当日は車を運転できないため、事前に決めた方法で帰宅していただきます。処置だけでなく、実施後の予定も含めてご案内します。
こんなお悩みに
- 歯科医院へ行くだけで体が震えるほど怖さを感じている
- 治療への恐怖心から長い間歯科医院へ行けずにいる
- 器具が口の奥へ入るとえずいて処置を続けにくい
- 親知らずの抜歯を受けたいものの痛みへの怖さが大きい
- 過去に歯科処置を受けられず受診そのものをためらっている
- クリーニングを含め歯科処置そのものに強い負担を感じている
こだわり
- 歯科を避けてきた理由から伺う診療前の対話 静脈内鎮静法を使うかどうかだけを決めるのではなく、なぜ歯科医院へ行きにくいのかを伺うことを大切にしています。歯科医院へ行くだけで震えてしまうのか、器具による嘔吐反射があるのか、過去の経験から治療を怖いと感じているのかによって、患者さまが抱える負担は異なります。院長は、歯医者が嫌だけれど、それでも行こうと思って来院した方が通いやすい歯科医院にしたいと考えています。受診をためらってきた理由も、治療を考えるための情報として伺います。
- 大学病院の歯科麻酔科で携わってきた鎮静診療 院長は大学病院の歯科麻酔科で、歯科への恐怖心が強い方、嘔吐反射のある方、障害のある方など、一般的な歯科処置を受けることが難しい方の診療に携わってきました。そこで行っていた方法の一つが静脈内鎮静法です。大学病院への受診を案内されても、予約まで長く待つことに負担を感じる方がいることも見てきました。そうした経験から、地域の歯科医院でも静脈内鎮静法を受けられるようにし、歯科治療を始めるための選択肢を増やしたいと考えています。
- 実施前から帰宅までを見据えた事前確認と説明 静脈内鎮静法では、薬を投与している時間だけでなく、実施前と実施後についても知っていただく必要があります。妊娠中の方や薬のアレルギーがある方には制限があり、事前には食事についての決まりもあります。また、当日は車の運転ができません。そのため、処置内容だけを説明して終えるのではなく、体調や服薬などを確認し、食事や来院方法、帰宅方法についても事前にお伝えします。当日の予定まで含めて準備できるように進めます。
よくある質問
静脈内鎮静法を受けると、処置中は完全に意識がなくなり、何も分からない状態になるのでしょうか。
多くの方は、うたた寝をしているような状態になり、そのまま眠る方もいます。刺激が加わると目を覚ますこともあります。使用する薬には健忘作用があり、処置が終わったあとに処置中の出来事が記憶に残りにくいという特徴があります。
静脈内鎮静法は親知らずの抜歯など大きな処置だけに使うものですか。クリーニングでも利用できますか。
クリーニングを含め、さまざまな歯科処置で使用できます。歯科への恐怖心や嘔吐反射など、患者さまがどのような負担を感じているのかを確認し、診療内容とあわせて利用するかどうかを検討します。
静脈内鎮静法を受ける日に、食事や車の運転など事前に気をつけることはありますか。
実施前には食事について制限があります。また、当日は車を運転できません。妊娠中の方や薬のアレルギーがある方には使用上の制限もあるため、事前に体調や服薬などを確認し、当日の過ごし方について説明します。